天野川源流紀行 4 天野川源頭徘徊
2014年1月16日
谷地の沢はあきらめて、尾根も行けそうでしたがあきらめて、関電巡視道どおり進みます。尾根を巻いて谷に進みます。その谷はかなり大きな谷(支谷A)で、天野川源流の主谷としてよいほどですが、その上にはグラウンドがあるのです。
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9.水源は何処に
水源を探して徘徊します。
■排水路は別のところから?
途中からコンクリート道になります。谷(支谷A)の向こう側(北側)に行ってみました。排水溝はグラウンドの北のほうから来ています。
大きな調整池がありまして、排水はいったんここに溜めるようです。水は汚いですね。これが源流かと思うと・・・
■廃墟になったグラウンド
コンクリート道に従って、上に登っていきますとグラウンドが現れました。
道の横にはちょっとした広場があって、植樹に樹の名札が下がっていますが、手入れしていないので、ブッシュに近くなっています。
グラウンドに並行に南北に走る道はどこへいくのか?
この道は低い尾根に当たって東に(左)曲り、尾根の先端への繋がっていましたが、先程見た小屋に行く道かもしれません。しかし、ブッシュは酷いです。
尾根に上がってみました
一見、公園のようになっていましたが、荒れ荒れです。尾根を越して支谷Bに行く道がないかと調べてみますと、小屋がありました。だれか住んでいそうな様子で、ネコが「にゃあ」と鳴きました。
グラウンドの縁に沿って西へ行きます。そこに明瞭な踏み跡ができていました。何か動物が通っているらしい。このグラウンドは地図ではかなり広い谷になっていますが、谷を埋めつくしたようです。
このグラウンドは、GoogleMapの写真ではバックネットがあって車も停まっていて、野球の練習で使っているようでしたが、今はバックネットもありません。ただ車の轍があるだけ。
グラウンド西の斜面を登ってみましたが、そこは単なる荒地でした。ここは、支谷Aの南に広がる台地だったのですが、そこを削って谷を埋めてしまったようです。支谷Aの水源は発見できず。
ここに降った雨は排水溝を通って天野川に流れる仕組みか。そうすると水源は、さっきの調整池か!
廃墟のグラウンドにいてもしょうがないので、西方のスカイラインの方に向かいます。
この荒地グラウンドの縁にも獣道ができていました。地図では、旧台地の縁の斜面を歩いています。
■天野川源頭を見る
東側はブッシュの谷になっています。ここが支谷Bにあたるのか。
ここがその源頭のようです。水はもはやありません。水源はもっと下のようでした。
土手になったような所を乗り越えます。
■源頭はモトクロス場
唖然呆然!石採取場、もとい、モトクロス場のようです。
スカイラインのトンネルを越えてくる生駒市側の石切場がモトクロス場になっているのは以前通って確認していましたが、ここもなっているとは。地図の支谷Cの源頭部です。
谷には倒木で通せんぼしてあります
ここが支谷Cどんつきの源頭部
とにかく上まで登ってみます。
谷の水跡と同じ程度の轍跡。こういう所を走り回るの、おもしろいんでしょうねえ。分からないでもない。
■ピーク脇にある巨石
巨石の上から谷を見る
天野川の源流の主谷となる谷Dが採石場になっていたので、この谷が代わりになる源流と思っていたのですが、ここもモトクロス場でしたか!
■北に延びる尾根
かなり下のほうまで巨石がゴロゴロしています。
■古街道はスカイラインをくぐって
この道は古堤街道から分れて宝山寺に向かう、古堤街道南線でしょう。
古街道は巨石を眺めながら
生駒に入って、俵口へ降りる道と宝山寺に降りる道に分れます。
■これはいくらなんでもいただけない
モトクロスのせいではないでしょうけど。
■石切場跡
■世が世なら・・・
石切場の横にある一枚岩。石は取ってあるかもしれませんが立派なものが残っています。世が世なら、磐座として祀るところですが・・・
■採石場の谷へ
一応、ここも見ておきましょう。
■右岸の道を下ります
水源にこれはやめてほしいね。
■このあたりが水源のはずですが、結構下のほうです。
■もう少し下ると水流まで降りられました
しかし、手を洗う気は起りません。
■池があります
■池の堤防あたりまで来ています
■道はブッシュに阻まれる
ここで引き返します。
■主谷Dの源頭部
ここもモトクロス場になっています。
モトクロスするなとはいいませんが、水源ではやめてほしいね。
支谷Aは廃墟グラウンド、C,Dの谷はどちらも源頭はモトクロス場でした。逆に言うと、モトクロスもここまで追いやられてきたんでしょう。廃墟グラウンドも含めて、この土地は誰が地権者か分かりませんが、水源でこれはないでしょう。下流は関係ないとでも思ってるんですかね?ここまでしておいて、手に余ったら某国人に売るなんでことになりかねない。いいかげんにしてほしい。四條畷市や大阪府はきちんとコントロールする気があるのかどうか?
■口直しに
このネコ、いつもいます。主か?
10.日下直越で帰途につきます
■もひとつお口直しに
枚方市の天野川河口部です。左は淀川ですが、こちらのほうがよほどキレイや!
■峠の地蔵さんと生駒をみる
せっかくなので、ここから上がって会ってきます。
■伝国見山
ここは雄略天皇が国見をした、あるいや歌を詠んだ山と伝えられています。410mの鉄塔のある山ということなら日下直越道(尾根道)を登り切った所の脇にある山。
http://www.geocities.jp/iko_kan2/kusakayama.html
そのお話し:ある時、雄略天皇が国見を行うため 日下の道を通って河内方面に 出かけていき、山の上から遥かに国を望むと 鰹木かつおぎ を屋根に上げて作った家を見つけて 激怒した。 「自分の家を天皇の御舎(みあらか)に似せて作るとは 何ごとじゃ、ふてぶてしい奴だ」と大いに怒り、その家の主人・大県主平謝りして贈り物もして許し請うた。
大坂あたりは木々に阻まれてよく見えません。堺や泉南あたりの海は光って見えました。
北方、京都の比叡山はよく見えます。
生駒北嶺を望む
■厄山碑
快速で日下直越道(尾根)を下りました。途中の厄山碑をみると、石碑にかかるように位置していた枯木の枝がちゃんと切り取られて、写真がうまく写るようになっていました。ここ1月以内の話です。なんと芸が細かいと感心してしまいました。いずれにせよ、感謝申し上げます。
天野川源流はとんでもない状態でした。最長の源流はあきらめて、もう少しコマシな源流を探すかな?あまり期待はできないですが。
(いったん終り)
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コメント
あなたはよく頑張って天の川源流すぐ近くまで到達していますがあと一歩でした。私たち(田原・天野川を美しくする会)は平成29年12月に源流を突き止めました。源流は下流から深い藪を切り開きながら本流をたどらなければわかりません。源流はあのあたりにいくつかある溜池の一つです。
この川の特徴は①古くから農業用水として利用されつくしていること②改修や工事などで無残な姿に変わり果てていること、です。
投稿: 中西洋右 | 2021年2月12日 (金) 16時35分
よろしければ地図で源流をお示しください。
投稿: まなべ | 2022年3月29日 (火) 02時44分